App Store・Google Playレビュー対応完全ガイド|低評価★1の返信と削除依頼
この記事は誰のため?
この記事は、App StoreやGoogle Playで★1〜★2の低評価レビューを受けてしまったアプリ開発者・運営担当者に向けて書かれています。
アプリストアのレビューは、ダウンロード数に直結します。平均評価が★3.5を下回ると、ダウンロード率が大きく下がると言われています。しかし、App StoreとGoogle Playでは返信ルールが異なり、Appleは返信機能が限定的、Googleは全レビューに返信可能など、プラットフォームごとの違いを理解する必要があります。
この記事を読むことで、アプリストア特有の返信ルール、削除依頼の手順、ユーザーへの評価改善依頼方法が分かります。
App StoreとGoogle Playの返信ルールの違い

App StoreとGoogle Playでは、レビューへの返信機能が大きく異なります。
返信機能の比較
App Storeには返信機能がありますが制限があり、1レビューにつき1回のみの返信で、返信の編集は不可、削除も不可です。ユーザーへの通知はあり、返信期限はありません。
Google Playには全レビューに返信可能で、制限なく複数回やり取りができます。返信の編集も削除も可能です。ユーザーへの通知があり、返信期限はありません。
App Storeは返信が1回のみで、編集・削除もできません。慎重に返信内容を考える必要があります。
レビュー評価の表示
App Storeは★1〜★5の評価方式で、平均評価の計算は全期間の平均です。評価リセットはアプリ更新で可能です。
Google Playも★1〜★5の評価方式ですが、平均評価の計算は最近のレビューを重視します。評価リセットは自動的に新しいレビューが重視されます。
Google Playの特徴として、最近のレビューが重視されるため、過去の★1レビューの影響が薄まりやすいです。App Storeの特徴として、全期間の平均が表示されるため、過去の★1レビューの影響が長く残ります。
返信テンプレート(App Store・Google Play共通)

アプリストアのレビューは、技術的な問題、使いにくさ、バグなど、具体的なクレームが多いのが特徴です。
返信テンプレート(バグ・不具合クレーム)
レビューありがとうございます。
ご指摘いただいた不具合につきまして、誠に申し訳ございません。
現在、開発チームにて修正作業を進めております。
次回アップデート(バージョン〇.〇.〇)にて修正予定ですので、もうしばらくお待ちください。
ご不便をおかけしており、申し訳ございません。
[アプリ名] 開発チーム
返信テンプレート(使いにくい・UIクレーム)
貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。
ご指摘いただいた使いにくさにつきまして、UI/UXの改善を検討しております。
お客様の声を参考に、より直感的な操作ができるよう改良してまいります。
引き続き、ご愛用いただけますと幸いです。
[アプリ名] 開発チーム
返信テンプレート(課金・価格クレーム)
レビューありがとうございます。
価格につきましてご意見をいただき、感謝申し上げます。
当アプリは無料版と有料版(月額〇〇円)をご用意しており、無料版でも基本機能はご利用いただけます。有料版では〇〇機能を追加でご利用いただけます。
お客様のご要望を参考に、価格設定の見直しも検討してまいります。
[アプリ名] 開発チーム
返信テンプレート(広告が多いクレーム)
レビューありがとうございます。
広告表示につきまして、ご不便をおかけし申し訳ございません。
当アプリは広告収益により無料でご提供しております。広告なしでご利用いただける有料版(月額〇〇円)もご用意しておりますので、ご検討いただけますと幸いです。
また、広告の表示頻度につきましても、改善を検討しております。
[アプリ名] 開発チーム
App Store特有の返信ルール
App Storeには、Googleにはない独自の制約があります。
返信は1回のみ(編集・削除不可)
App Storeでは、1つのレビューに対して1回しか返信できません。また、返信後の編集・削除もできません。
対策として、返信前に複数人で内容を確認すること、テンプレートを用意し誤字脱字を防ぐこと、感情的にならず冷静に返信することが重要です。
返信できないレビューもある
App Storeでは、一部のレビューに返信機能が表示されないことがあります。古いバージョンのレビュー(App Store Connectで非表示設定になっている)や、ユーザーが返信を拒否設定している場合は返信できません。
App Store Connectでの返信手順
App Store Connectにログインし、「マイApp」→該当アプリを選択します。次に「App Store」→「評価とレビュー」を選び、返信したいレビューの「返信」ボタンをクリックします。返信文を入力し、「送信」します。
送信前に必ずプレビューで確認してください。送信後は編集できません。
Google Play特有の返信ルール

Google Playは、App Storeよりも柔軟に返信できます。
複数回のやり取りが可能
Google Playでは、ユーザーとのやり取りが何度でもできます。メリットとして、バグ修正後に「修正しました」と追加返信できること、ユーザーの質問に追加で答えられることがあります。
デメリットとして、やり取りが長引くと公開の場で議論になるリスクがあります。
返信の編集・削除が可能
Google Playでは、返信後も編集・削除ができます。活用例として、誤字脱字があった場合にすぐに修正できること、不適切な表現があった場合に削除して書き直せることがあります。
Google Play Consoleでの返信手順
Google Play Consoleにログインし、「ユーザーからのフィードバック」→「評価とレビュー」を選択します。返信したいレビューの「返信」ボタンをクリックし、返信文を入力して「返信を送信」します。
💡 ヒント: 軽度のクレームへの対応は軽度クレーム対応一覧、エスカレーション対応はエスカレーション対応一覧をご覧ください。プラットフォーム別対応の他の記事はプラットフォーム別対応一覧で確認できます。Amazon対応はAmazon出品者コメント対応、誹謗中傷対応は誹謗中傷への法的対応もご参照ください。
絶対に書いてはいけないNG返信表現
アプリストアの返信には、炎上リスクの高いNG表現があります。
NG例1: ユーザーの使い方を否定する
「使い方が間違っています。説明をよく読んでください」という表現は避けてください。上から目線と受け取られ、さらに★1レビューを書かれる可能性があります。
NG例2: 他のアプリへの誘導
「当アプリが合わなかったようでしたら、〇〇アプリをご利用ください」という表現は避けてください。ユーザーを他アプリに誘導すると、ダウンロード数が減ります。
NG例3: 高評価への変更を依頼
「修正しましたので、★5に変更していただけますと幸いです」という表現は避けてください。レビュー操作とみなされ、App Store・Google Playのポリシー違反になる可能性があります。
NG例4: 長文の技術説明
「〇〇のエラーは、〇〇のライブラリが〇〇で…」と300文字以上の技術説明をするのは避けてください。一般ユーザーには理解できず、「言い訳ばかり」と受け取られます。
アプリストアレビューの削除依頼手順

App StoreとGoogle Playともに、ポリシー違反のレビューは削除申請ができます。
削除できる可能性のあるケース
「詐欺アプリ」「ゴミ」などの誹謗中傷は、App Storeでは承認可能性が高く、Google Playでも高いです。開発者の個人情報などの個人情報の暴露も、両プラットフォームで承認可能性が高いです。アプリと関係ない政治的発言などの無関係な内容は、承認可能性が中程度です。「〇〇アプリの方が良い」という競合アプリへの誘導も、承認可能性は中程度です。同じ内容を複数投稿するスパムは、承認可能性が高いです。
App Store削除依頼の手順
App Store Connectにログインし、「評価とレビュー」→「懸念事項を報告」を選択します。削除したいレビューの「懸念事項を報告」ボタンをクリックし、違反理由を選択します。違反理由には、不適切または不快なコンテンツ、スパム、プライバシー上の懸念があります。申請を送信すると、Apple社が審査し、違反と判断されれば削除されます。審査期間は数日〜2週間です。
Google Play削除依頼の手順
Google Play Consoleにログインし、「評価とレビュー」→「不適切なレビューとして報告」を選択します。削除したいレビューの「報告」ボタンをクリックし、違反理由を選択します。違反理由には、スパムまたは虚偽のコンテンツ、不適切なコンテンツ、ヘイトスピーチまたは嫌がらせがあります。申請を送信すると、Google社が審査し、違反と判断されれば削除されます。審査期間は数日〜1週間です。
ユーザーに評価改善を依頼する方法
バグ修正後、低評価ユーザーに「評価を変更していただけますか」と依頼することは可能です。
アプリ内メッセージでの依頼(NG例)
「バグを修正しました。★5評価をお願いします」という表現は避けてください。露骨な評価依頼は、ポリシー違反になる可能性があります。
アプリ内メッセージでの依頼(OK例)
「バグを修正しました。もしご満足いただけましたら、レビューの更新をご検討いただけますと幸いです」という表現であれば問題ありません。「★5をお願いします」とは書かず、「レビューの更新を検討してください」と柔らかく伝えてください。
レビュー返信での依頼(NG)
「修正しましたので、評価を★5に変更してください」という表現は避けてください。公開の場で評価変更を依頼すると、レビュー操作とみなされます。
レビュー返信での依頼(OK)
「ご指摘いただいたバグを修正いたしました。もしよろしければ、再度アプリをお試しいただけますと幸いです」という表現であれば問題ありません。評価変更を直接依頼せず、「再度お試しください」と伝えることで、間接的に評価変更を促すことができます。
低評価レビューを減らす予防策

アプリストアで★1レビューを減らすための予防策です。
予防策1: アプリ内でフィードバック機能を提供
ユーザーが不満を感じた時、アプリストアにレビューを書く前に、アプリ内でフィードバックを送れる仕組みを作ります。実装例として、「お問い合わせ」ボタンを目立つ位置に配置すること、エラー発生時に「報告する」ボタンを表示すること、定期的に「満足度アンケート」を表示することが有効です。
予防策2: 評価依頼のタイミングを最適化
アプリ内で「レビューをお願いします」と表示するタイミングを最適化します。良いタイミングとして、ユーザーが目標を達成した直後(ゲームでレベルアップ、タスク完了など)、アプリを5回以上起動した後、有料機能を購入した直後があります。
悪いタイミングとして、アプリ起動直後(まだ使っていない)、エラー発生直後、広告表示直後は避けてください。
予防策3: バグ修正を迅速に行う
★1レビューの多くは、バグ・不具合が原因です。対策として、レビューを毎日チェックし、バグ報告をすぐに開発チームに共有すること、緊急性の高いバグは1週間以内に修正すること、修正後にレビューに返信して「修正しました」と伝えることが重要です。
予防策4: App Storeの「新機能」説明を充実させる
アップデート時の「新機能」説明で、バグ修正を明記します。良い例として、「バージョン1.2.0の新機能:ログイン時のエラーを修正しました、UIを改善しより使いやすくなりました、広告表示頻度を減らしました」のように具体的に書きます。
悪い例として、「バグ修正とパフォーマンス改善」のみでは不十分です。
App Storeの評価リセット機能
App Storeには、「評価リセット」機能があり、過去の低評価をリセットできます。
評価リセットの仕組み
アプリを大幅にアップデートした際、App Store Connectで「評価をリセット」を選択すると、過去の評価が非表示になります。リセット後は、過去のレビューは残るが評価点数は0からスタートし、新しいレビューのみで平均評価が計算されます。
リセットのタイミングとして、メジャーアップデート時(バージョン1.0→2.0など)、UI/UXを大幅に変更した時、★1レビューが大量に溜まっている時が適切です。
リスクとして、リセット直後は評価が0になるためダウンロード率が一時的に下がること、新しい★1レビューが来るとすぐに平均評価が下がることがあります。
次のステップ
アプリストア口コミ対応をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
- Amazon口コミ削除・返信完全ガイド|カスタマーレビュー対応とポリシー違反の申請手順
- 誹謗中傷口コミへの法的対応|弁護士費用と発信者情報開示請求の手順
- 事実と違う口コミを書かれた時の対応|公開返信と削除依頼の進め方
免責
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的助言ではありません。App Store・Google Playのポリシーやシステムは随時変更される可能性があります。最新の情報は、各プラットフォームの公式サイトをご確認ください。
また、削除依頼の承認基準はケースバイケースであり、本記事の内容が必ずしも承認を保証するものではありません。
口コミチェック、毎日手動でやっていませんか?
Googleマップやホットペッパーの口コミを自動で監視し、低評価レビューが入ったら即座に通知。返信テンプレートも管理できるツールがあります。
- ✓★1〜★3の低評価レビューを即座に通知
- ✓状況別の返信テンプレートをライブラリ化して管理
- ✓店長不在でもスタッフが初動対応できる仕組み
- ✓対応履歴を自動記録、改善活動のエビデンスに
まずは無料トライアルで、口コミ対応の工数削減を実感してください。
MEO管理ツールを無料で試す →※ 導入実績3,000店舗以上・飲食/美容/サービス業に特化
※ 当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています